不登校になってから4年間でやってきた事

今日は娘の学校の登校日。
まだ通学中に具合が悪くなることが多いので、今のところ送り迎いをしてます。

さっき最寄りの駅まで送って、「いってらっしゃーい」って言ってきたけど、この「いってらっしゃい」って言葉も、私にとっては新鮮です。何と言っても4年ぶりですから!
今日は体育があるので、何をしてくるか楽しみです。

この4年間、娘をどうにか学校に戻そうとして 、色んな行動をとって来ました。
(結局この「戻そう」という考えが、自分自身や娘を苦しめていたことに気づいたのですが)

まったく、娘には響かなかったことや、ますます不信感を持たれたことも度々。。。´д` ;
思い起こせば、我ながら色々やっていたなーと思います。

そこで、どんな人や、場所に行ってきたかちょっとここで紹介してみます。
今、現在も不登校や、子供との関わりで悩んでいる人に、少しでも参考になる部分があればうれしい。

今日はカウンセラーについて、話したいと思います。

カウンセラーも人それぞれ

自分に合ったカウンセラーってどんな人を言うのか、
一言では難しいのですが、

カウンセリングのあと、
「今のままの自分ではダメだ」と感じるか、
「今のままの自分でもいいんだ」と感じるか
の違いがあるように思います。

この「今のままの自分」が何も問題がないと言っているわけではなく、あーそういう自分もいると、いい部分も、ダメな部分も全部含めて、これが自分なんだと認めることができて、そこから進めばいいんだと感じさせてくれる人が、いいカウンセラーだと思います。

つまり、これができるカウンセラーは、自分の弱さをちゃんと認めている人です。

なので、カウンセリングが終わった後に、
モヤモヤしたり、落ち込んだりした時は、そんな自分を責めるのではなく、素直に合わないのだと考えて、心地よいと思うカウンセリングに出会うまで、色々な人に会ってみることをおすすめします。

どこで探せばいい?

私の娘が今通っているカウンセラーは、川崎にある病院で 不登校の子供達、拒食症、青年期の悩みなどに、積極的に取り組み、学校での公演を始め、月1で、悩めるお母さん達の相談の場なども提供している先生です。

不登校になったばかりの頃は、誰に相談していいのかわからなくて、途方に暮れていました。
でも、人に話していくうちに、色々な方から情報が届くようになっていきました。

例えば、

→信頼できる友人、知人への相談
今通っているカウンセラーは「友人」からの紹介です。
(友人の娘さんは、思春期に、体型コンプレックスから拒食症になり、もうこのままでは危ないという時に、出会った先生だそうです。今は娘さんも治り、元気に大学生活を送っています)

それ以外にも、病院に勤めている友人から、病院でも評判の心療内科の先生を紹介してもらいました。この時は、娘は気が進まず、先生を終始睨みつけ、返事もしなかったので、診察にはなりませんでした。それでも、最後に先生が私に向かって「お母さん、娘さんは病気ではありませんよ」と言われた事を覚えています。

また、別の友人も、病院を紹介してくれたり、同様に子供の事で悩んでいる親御さんと合わせてくれたり、今考えても色々な情報を持ってきてくれました。

不登校であることを話すというのは、最初は勇気がいると思います。

それは、色々な人間性を見る事になったり、もちろん陰口も耳に入ってきたりしますが、
それを引っくるめても、やはり相談するということには価値があります。

→カウンセリング研究会への出席
これも友人からの情報です。今お世話になってる娘のカウンセラーが主催している川崎の会で、
ここには、

子供に発達障害を持つ方、
不登校、拒食症など、思春期に入る子供との関わり方、
家族との関わり方、
職場での人間関係 など、

様々な悩みを抱える方々が集まっていました。

そして、この会には、本当に救われました。
誰一人、「甘い」などという言い方をする人はいません。
色々な経験から得た知識で、情報も元気ももらいました。
(この会には誰でも参加する事ができますので、興味があったら連絡下さい。)

→メンタルフレンド
カウンセラーから紹介されたメンタルフレンド。
友達とのコミュニケーションが苦手だったり、家にこもっていて人と話す機会がない、親との会話も拒否しているような場合に、心理学を学ぶ学生が子供に寄り添い話を聞くというものです。

メンタルフレンドは、指定した時間に自宅に来てくれて、一緒にゲームをしたり、勉強したり、話をしたり、何もしないで一緒にいるだけという人もいます。
カウンセラーというより、友達として接し、人と関わることで自信を取り戻していくことをサポートしてくれるものです。

私もカウンセラーの先生に紹介していただき、2年ほど、お世話になりました。
メンタルフレンドも一度会って1回の時間やどのようにしていくかを相談して決めることができます。

→かかりつけ医に相談
小さい頃からお世話になっている病院の先生からは「不登校専門の出張カウンセラー」を紹介していただきました。
一度娘と会っていただいたのですが、この方は日本全国を不登校児のために動き回っている方です。
私も会って話をしましたが、彼女曰く「中学までの不登校は、親に原因がある場合がが多いです」とはっきり言われました。その頃は、正直ピンと来なかったですが、私の場合は事実でした。

→思春期外来科
不登校を含めて、思春期に多い悩みを専門にみる思春期外来という科があります。
私自身は行ってないので紹介だけ。

→区役所、市役所などの相談所
各自治体でも、相談窓口を設けているところが多いです。

学校に行けなくなったのが、友達関係だった場合は、その他の学校を紹介してくれたり、カウンセリングを受けることができますので問い合わせてみることをお勧めします。

また、その地域によっては、フリースクールのように好きな時間に行って、出席したという事実があれば、出席日数として認めてくれる学校等もあります。(地域によると思いますが)

私達も見学に行きましたが、娘には通学する元気はなかったようです。

また、都内であれば、東京都が運営する相談会もあります。
この会も出席しましたが、解決というより、悩みを共有するという感覚だったので、すでにカウンセリング研究会に行っている私は、1回で行かなくなりました。

カウンセリングか心療内科か

病院によっては心療内科と、臨床心理士がカウンセリングをする2つの科がある場合があります。

その2つの違いは、心療内科では病名を診断し薬を出しますが、臨床心理士は病名を口にすることも、薬を出すこともしません。心の病気で治療をする必要があると判断した場合には、心療内科を紹介してくれます。(もちろん本人の希望がある場合のみですが)

また、診察時間にも大きな違いがあります。
心療内科は、診察時間は人によりますが、5分から10分。普通の内科や外科と変わりません。
状態によっては、薬を処方してくれます。

カウンセリングも 、同様、前もって時間を決めて予約します。時間は1時間くらいが多いようです。
カウンセラーはその間、じっくり話を傾聴します。

どちらも、患者を診る仕事ですが、
病名が付くような症状が出ている方は心療内科。
病気というまではいかないけど、心の問題を抱える人はカウンセリングといった感じでしょうか。
(余談ですが、心療内科と精神科は病院によって言い方が違うだけで同じもののようです。)

なので、娘の場合は、カウンセリングで、自分の悩みに気づくところから始めました。

通い始めた頃、娘はとにかく何も話さず、先生のたわいのない話に返事をするだけでした。それでも、次の予約はとってくるので、先生のことは好きだったようです。
今も月1回のペースで通っているので、かれこれ4年の付き合いになり、最近では、
一生懸命書いた絵を、今度これ持って行って先生に自慢するんだ〜と、嬉しそうに話しています。

カウンセラーという仕事は、
悩みを持つ人が、話をすることで、自ら、自分の中にある問題点や課題に気づき、1つでも今までとは違う行動ができるようにサポートする仕事なのだそうです。

自分に合うカウンセラーに出会うということは、人生をも変えることになるのですから、
不登校という問題だけにとらわれず、親自身の人生を見つめるつもりで、色んな人に会ってみるのがいいと思います。

娘は今のカウンセラーの先生。
そして、私にもそろそろ1年くらいお世話になっている信頼するセラピストがいます。
その話は追ってじっくり書きたいと思います。