初めての長野諏訪大社、春宮、秋宮、前宮、本宮の4社巡りへ。

私の生まれ育った地には小学校の通学路に豊受大神宮、中学、高校の通学路には諏訪神社があり、いつからか、前を通る時は手を合わせ「おはようございます。行ってきます」帰り道では「ただいま帰りました」と言っていた。
特に意味もなくしていた行動だけど、神社の静かな佇まいに、ただ通り過ぎるということはできずに始めた習慣だった。
今も実家に帰った際、前を通る時は手を合わせている。
そういう意味でも、私にとって、馴染みのある諏訪神社。

今日は、初めてその総本社を訪れてみた。
諏訪大社で有名な4本の御柱。テレビでは御柱祭をみていたけれど、その4本の柱の意味さえも知らなかった。

四方に柱を建てる行為について諏訪大社の神職は、山で神気を宿した木で境内を囲み、定期的に神威(神の力)を更新するといった説明をしているそうで、
一方、民間の研究者らは4本の柱を「慈」「悲」「喜」「捨」に見立てる仏教の影響であるとか、または、中国神話で四方を守る「青竜」「朱雀(すざく)」「白虎」「玄武」を象徴しているといった見方など、この4本の柱については、今も諸説あるらしい。
どの意味であったとしても、それぞれの宮をまわる際、この、一の御柱、二の御柱、三の御柱、四の御柱を見つける度に、なぜか心がシャンとする。

今日は時間制限がありながらの4社巡りだったけれど、次回はゆっくり訪れたい。


また、春宮にある1660年に建てられたという「万治の石仏」
お参りの仕方がとてもユニークで、一礼し手を合わせ、「よろずおさまりますように」と心で念じ、願い事を心で唱えながら石仏を時計回りに三周し「よろずおさめました」と唱え一礼して終える。

佇まいもお参りの仕方も、なんとも言えない魅力があり、「芸術は爆発だ」の言葉などで知られる芸術家・岡本太郎さんは、「世界中歩いているが、こんなに面白いものは見たことがない」と、何度となくここを訪れたという。


私も岡本さんとはまた違う感覚なのだろうけれど、確かに、この石仏には不思議な魅力があり、時間があるならもっと見ていたいと思った。
もし、春宮を訪れる機会があったら是非会いにいってほしい名所の一つです。
諏訪大社四社情報
御祭神は前宮 八坂刀売神、本宮 建御名方神、春宮秋宮は建御名方神、八坂刀売神、八重事代主神。
諏訪湖の南側に上社前宮・本宮、北側に下社春宮・秋宮が鎮座。
かつての諏訪湖は水位が高く、上社と下社が湖畔に位置していたともいわれています。