一年ぶりに娘がい住む鹿児島に行ってきた。
娘の卒業プレゼンテーション。舞台の上で堂々と、自分の考えを伝えるその姿に感動。
二人で食事して、
20歳も過ぎた事だし、二人でお酒でも飲みたいなと思った。
けど、
鹿児島は、お店が閉まるのが本当に早くて、8時を過ぎると街のシャッターが降りだす。
私は、数少ないお店を探す中で、
【カフェ、お酒も置いてます】という看板を見つけ、
「一杯だけ飲んで帰ろうよ」と娘を誘うと、娘も私との外飲み初体験にワクワク。
店内はアンティーク調にまとめられていて、不思議な雰囲気を醸し出している。
ただし、このお店、メニューなるものが見当たらず、
お客様のご希望に沿ったお酒を出しますとの事。
「んっ?」と少し戸惑ったけど、娘はラム酒を飲んでみたいというので、ラム酒ロックと私はソルティードックを頼み、二人でお酒片手に久しぶりに話をした。
そんな中、
お店の女性の方が、時々お酒へのこだわりをとくとくと私達に話す。
そして、娘に出したラム酒はどうやら2002年の16年もの。
ソルティードックに使っている柑橘も聞いたことのない果実で、こだわりなんだなと思いながら、正直、好みの味ではなくてお酒が進まない。
なんとなくおかわりの危険を察した私は、
一杯飲み終えた後に、
「今日は一杯だけで帰りますね。お会計を」と頼むと、
奥から金額だけが書かれた用紙をカウンターまで持ってきた。
そこには手書きで
4300円とだけ。
「んっ?」一瞬固まって、
カフェでお酒一杯2150円?
マジかぁ〜???
正直、ちょっとムッとしちゃって、お店出た後に、
「信じられない。
あれは、一杯2000円のお酒じゃない」と、
抑えられない気持ちを表現しだすと、
すかさず、娘に一括された。
「母さん、私は相場を知らないけど、怒ったってしょうがないでしょ!これも経験。高かったね!でいいじゃない」と。
正論言われ、私タジタジ。
「ちょっとくらい同意してくれてもいいじゃない!」と言うと、
「私はそう思わないものを思うとは言えない!
自分の感情なのに、同意されたら、気が済むという他人任せなのはおかしい!」と。
ドキっ〜〜!!!!!
「たっ、たっ、たっ、確かに、、、、」
3回ぐらい「たっ」がでちゃって、グウの音も出ない。
ただね、私は気分良く娘と飲みたかっただけなの。
だけど、お店のチョイスも私だし、
事のつまりは、あのお店はカフェと書かれたバーだったわけで、
確かに娘にとってはとばっちり。
だけど、治らぬこの気持ちをどこに持っていけば良いのやら!?
もちろん、正統派大人な対応としては、「失敗しちゃった。これもいい経験ね」ニコっとなるんだろうけど、
わたしは、まだ、そんなカッコいい大人にはなれないのだ〜〜!!!
こうして、モヤモヤ反省とともに鹿児島の夜は更けていくのであった。。。