人生でワクワクしたことは何?と聞かれて、小さい頃の冒険を思い出した。
私の小さい頃の遊びといえば、
川で泳いだり、魚のつかみ取りしたり、木の上に家を作ってみたり、山に登りお気に入りの場所を見つけては勝手に秘密基地を作ったりしていた。
女の子っぽい遊びより、外で自然で遊んでいることが多かった。
中でも、山に行くという行動が一番多かったかも。
山を歩く時は、いつも一本だけ長い棒を見つけて歩くのがコツ。道なき道を行くので、蜘蛛の巣が結構かかっているからね。
1人で行くことが多かったけど、迷ったことはないな。
迷わない方法は意外に簡単でね、基本となる川を見つけて、それを基準にして歩くの。分からなくなったら、川に戻ればいいから。
中学生の頃だったかな、ふと「川の原水を探しに行こう」と思いつき、川上に向かって歩いて行ったことがある。ところが歩いても歩いても原水には辿りつかなかった。
でも、その冒険の途中で出会った光景。
湧き水に群がるたくさんの蝶、木漏れ日でキラキラ光る泉、その中で泳ぐ魚達。
私が近くにいても、蝶も魚も逃げない。その部分だけ、時間の流れが違って見える。
こんな幻想的な時間は普段の生活には存在しないでしょ?
私の山歩きの目的の一つに、たぶんこういった風景に出会うのが楽しかったんだと思う。
自然はいいよね。何度同じ場所を行っても新たな発見がある。
その日の天気、時間帯、季節で表情が変わるから飽きることがない。
登れそうな木があったら登ってみるとまた風景が変わる。
私にとって自然は、眼に映る風景全てが「日々変化する絵画」であり、木や川、土や石は「想像を掻き立てる遊具」であり、出会う動物達は「同じ自然の中で暮らす同志」だったんだと思う。
大人になって、東京暮らしが長くなり、こんなワクワクしてたものをすっかり忘れていた。
最近読んでた本に、あなたの「ワクワクすることは何ですか?」という問いあったのに、悲しいかな、しばらく思い出せなかった。
「小さい頃何で遊んでいましたか?」
という問いに、ようやく山でよく遊んでいたことを思い出した。
お正月、実家に帰ったらまた山に行ってみよう。
また違った目で自然に、ワクワクを感じるかもしれない。
余談だけど、女の子が方向音痴なのって、家の中で遊ぶことが多いからっていう説があるの知ってる?
小さい頃から、方向について考える行動をすると、自然に方向を認識するので方向感覚が養われるらしい。なので、男の子、女の子とか関係なく、外で色んな場所に行って遊ぶ子供は方向に強くなるんだって。
やま遊びを思い出すきっかけとなった本。
「ソース」
新しい人生の方向性が見えてくるかも。