【娘と私の関係再構築2/6】本音を話す

関係再構築までの6つのステップ

1.泣きつくす
2.本音を話す
3.自分を見つめる
4.癖(パターン)に気づく
4.離れる
5.自分の時間を増やす
6.一緒の時間をちゃんと作る

一年前に書いたブログの続き、「本音を話す」
実際は4年前の話。

娘との関係修復に、
多分この8ヶ月間がとても重要だったと思う。

少しずつご飯が食べれるようになった娘に、

「あや、本屋さんまで夜散歩しようか」

本が大好きな娘は、
「うん、行ってみる」と快諾。

そこから始まった夜散歩。

散歩といっても、娘は、まだ調子もよくないし、
体力が落ちているから、3分以上たっていられない。
少し歩いては休み、
また、少し歩いては座り込むを繰り返し

普段なら10分程度で行ける本屋さんに
最初は40分以上かけて歩いて行った。

娘の歩調に合わして歩きながら、
私は気づいた。

いつもは娘が私の歩調に合わせてくれていた事。

二人で出かけると、娘は後ろにいることが多くて
隣で一緒に歩こうよと言っても、
決して隣で歩こうとしなかった。

私のペースで歩き、私のペースで話す相手に
隣にいる気になれなかったんだろうなと。

本屋さんに着くまでの無言の時間、

私に支えられながら歩く娘と、

ただ一緒に歩く。
ただ歩調を合わせて歩く。

元気になってくれたら、それでいい。
娘の好きな事をさせよう。
もう、この子に要求するのはやめよう。
そのままの娘をちゃんと見ていこう。

もう充分すぎるほど、娘は私に応えようと頑張ってきた。

考えなければならないのは
ここまで追い詰めていた事に気づかなかった私の方。

娘の告白

夜散歩を始めて、
3ヶ月目かな。

娘がボソボソと話しをし始めた。

私の言動の矛盾に戸惑っていた話に始まり、
とにかくずっと苦しかったと。

「私ね、本当殺したいと思ったよ。
母さんが大嫌いだった」

そう言われて、

「そっか」と。

驚かないよね。
こんなになるまで追い詰めてたんだから。

「でも、できなかった」

娘はそう言って、また黙って歩く。

娘の変化

5月から始めた夜散歩。
大雨の日以外は毎日本屋さんに通った。

体力も戻り出して、私の支えなく
歩けるようになった頃、

いつのまにか娘は私の隣を歩き、
自分の好きなものについて話すようになっていった。

夜はいいね。
静けさと暗やみが、人の心を素直にさせる。

そして、娘の言葉を聴きながら、
いかに、私が素の娘の姿を知ろうとしていなかったかを
思い知らされた日々だった。

共に歩くという事

一緒にいても、寂しい相手っているよね。

一緒にいると、苦しい相手っているよね。

多分、娘にとって、私はそう言う存在だったのだと思う。

親と子は力関係がはっきりしている。
まだ、自分では稼げず、
衣食住を親に頼るしかない状況下で、
子供に逃げ道はない。

自分自身も経験と共に
できるようになった事を、
同じレベルで子供に要求してしまう。

親にとっては、すでにあたりまえになっているから、
「なぜできないの?」と思ってしまう。

経験が不足している子供にとっては、

近所の人への挨拶だったり、
勉強だったり、
家の手伝いだったり、
人付き合いだったり、
食べ方だったり、

生活全てのできない事を、

ずっと指摘され続けたとしたら
これほど辛いことはない。
教育のつもりで、私はそれをやっていた。

親子の関係だけじゃない。
大切な人との関係もそう。

必要なのは教える事じゃなく、

お互いにとって、
心地良い関係をつくるために、
相手の歩調を知り、興味を持ち、考え方を理解する。

そして、やっぱり、ちゃんと話を聴くこと。

娘の話を聴きながら、自分と対話した8ヶ月間、
お互いとって幸せとは何か、それは、私の課題であり、
小さな失敗を繰り返しながら今も学び続けている。